2024/05/04(土)日記

ヒーターをつけては消してを繰り返して過ごしている。家の中が冷えるので、毎年梅雨ごろまでこたつだのヒーターだのを使う。10年以上使い続けているハロゲンヒーターがこの春ついに壊れ始めた。縦型のヒーターは上部に付いているメモリを回すと出力が調整できるタイプだ。450Wにメモリを合わせても付かず、900Wにすれば付く。900Wの出力は肌をジリジリと照り付ける。長時間つけていると熱いが消すと寒い。

 

治り始めた傷跡が痒い。炎症を起こしている傷の上にガーゼを当ててテープでしっかり止めている。朝方の寝ぼけてうっすらとした記憶の中に、そのテープを剥がして右手の薬指の爪先で傷を撫でた感覚が残る。患部を洗って、青い色をしたアズノールという薬を塗った。

 

新しいガーゼを当ててテープで固定してから、ソファーに横になって本を読む。足をまっすぐ伸ばすと肘掛けまで足が届くけれど、肘掛けにはPCやら本やらを置いていて足を乗せられない。高く上げた足をソファーの隣に立つ背の高い本棚の側面にあてる。

 

足を揺らすと本棚も少し揺れた。本棚は突っ張り棒で固定しているはずなのにおかしいなと天井を見上げる。突っ張り棒と天井の間に隙間が生まれていて突っ張り棒としての役割をなしていない。直さないとなぁと思いながら、手が届かない場所なので着手する気になれず一旦そのままにした。

 

夕方に美容院へ行く。すっかり軽くなった髪は風になびいてもすずらんテープのように質量を感じさせない。スーパーで夕飯を買って家へ戻った。

 

夜、もやもやと憂鬱な気持ちが芽生える。この気持ちは一般的に不安に分類されるやつだろう。不安になってもしょうがないと言われることもあるけれど、何もなろうとして不安になっている訳ではない。あることを考えた結果生まれた感情が不安だっただけだ。考える行為こそに意味があるから、不安になることを怯える必要はない。不安に飲み込まれるのを恐れて考えることを辞めなくて良い。