2024年1月~3月に日記屋 月日さんで開催されたワークショップ「日記をつける三ヶ月」(ファシリテーター:古賀及子さん)に参加しました。
ワークショップで書いた日記の一部をこちらにも公開します。
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暑さが苦手だけど、かといって寒さに強いわけではない。ずぼらな生活をしている割に、毎日天気予報でその日の気温をチェックして服を選ぶ。今日はこのあと暖かくなるらしい。夜になっても15度あるなんて、春の気温だ。
上着を持たずに家を出ようかと一瞬考えるも会社の寒さを思い出し、薄手のダウンを羽織って家を出る。
今日、パートナーFは健康診断へ行っている。病院嫌いの彼はもともと健康診断を長いこと受診していなくて、口うるさく行ってくれと頼み続けた。ここ最近ようやく受診するようになった。
健康診断へ行ってほしいと願うのはエゴだ。健康でいてほしい、長生きしてほしい。全部自分のため。もし今後彼が大きな病気をしたら、健診を勧めなかった自分を責めそうだから。
昔、病気の祖父へその孫が「おじいちゃんの体はおじいちゃんだけのものじゃないんだから」と声をかけるCMがあった。隣でCMを見ていた私の妹が「おじいちゃんの体はおじいちゃんのものだよ」と言ったことを思い出す。その通りだと思う。
仕事が少し落ち着いて、終電を回避して帰宅する。Fは飲み会のため、夜ご飯は一人だ。
食欲がわかなくてソファーでワークショップ参加者の方々の最近の日記を読む。ある方の日記に金柑の話が出ていて、冷蔵庫の中に金柑をしまってあるのを思い出す。何日か前に買っていて食べるタイミングを見失っていた。今だと思い洗って食べる。
皮付近が甘い果物はよくあるけれど、金柑の皮の甘さと果肉のしっかりとした酸味は何度食べても面白い。同じ一つの実を食べている感じがしないほど対極の味だ。
この小さい丸い実の中に種がいくつも入っているのも見た目とのギャップを感じる。
柑橘類なんだからオレンジのように種がいくつも入っているのは意外でもなんでもないのに、大きさからさくらんぼや葡萄を想像して口に入れて種の存在感に驚く。
Fにいくつか残そうと思っていたけれど手がとまらず、全て食べた。口の中が少ししびれる。